Vision ビジョン

アビーの未来

CASエンジンで障害を持つ子どもたちの自立を支えたい

和歌山県に「コスモス作業所」という障害者作業施設があります。ただの施設じゃありません。地元で採れた鮮魚類や野菜類、果物などをカット野菜やジャム・ジュース用に加工した後、CAS冷凍してホテルや料理店などに納入しています。20年ほど前、同所の山﨑貞子理事長がアビーに来られて、「障害のある若者たちを自立して生きていけるようにしたい。CASがあれば、地元の食材を使って彼らに食品加工の仕事を与えることができます。自分たちがいなくなっても食べていける道をつくってあげたいのです」とお話しされました。私はとても感激し、施設にCASを贈呈することを決断しました。新しい技術への思いや仕事への哲学が、こんな素晴らしい出会いをもたらしてくれたのだと感じました。今、彼らは自ら進んで包丁を持ち、一所懸命仕事をしています。「包丁なんて危ないだろう」という人もいました。でも、そうじゃない。彼らが自立できる道を用意してあげることが本当の親心なのです。そういう親心を支えていくことも、これからのアビーにとって、とても重要な責務の一つであると認識しています。

世界中の100億の人々が
腹八分目でもしっかりと食べられる体制をつくる

山﨑理事長からお手紙を頂きました。「給料をもらったら、お母さんを助けてあげたい」「給料いっぱいもらって、友達と遊びに行きたい」そんなことを話していたという文面を読んで、私は涙が止まりませんでした。彼らのためにも、アビーはもっとしっかりしなければいけない。ゆくゆくは給料だけできちんと生活できて、結婚して家庭を持つようになればいい。そんな未来を夢想しています。
そう、アビーには、まだまだやるべきことが山積していますCASエンジンの性能をさらに磨き上げ、より安心で安全な食品を追究していかなければなりません。医療分野でも近年、CASエンジンによる多くの成果が実を結び始めています。障害があったり、家庭の事情で本来の力を発揮できないでいる子どもたちを育てる環境づくりにも、できる限り貢献していきたい。そして最も重要なのは、世界中の100億の人々が、腹八分目でもいいからしっかりと、「美味しいね」と言いながら食べられる体制をつくること。アビーは、難しいと思われている課題にこそ、真っ直ぐに取り組む組織でありたい。いえ、そうあらねばいけないと思っています。